【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―世界の猫 編―

2026年1月12日

吾輩は猫である ―世界の猫 編―

吾輩は猫である。名はまだない。

窓辺で丸くなりながら、
吾輩は時々、世界のことを考える。
この空の下には、
吾輩と同じように伸びをし、
欠伸をし、
眠りにつく猫が無数にいる。

砂漠の国では、
日陰を選ぶ猫がいる。
雪の国では、
毛を膨らませて冬を越す猫がいる。
港町では、
魚の匂いと共に生きる猫がいる。

言葉は違えど、
猫はどこでも猫である。
急がず、
無理をせず、
居心地のよい場所を見つける天才だ。

人間たちは国境を引き、
争い、
話し合い、
また悩む。
だが猫は、
境界線の上で丸くなり、
どちらにも属さず、
ただ今日を生きる。

世界には、
守られている猫もいれば、
見守られている猫もいる。
厳しい環境の中で、
人のやさしさを頼りに生きる猫もいる。

吾輩は思う。
猫は世界を変えられない。
だが、
世界の片隅で、
人の心を一つやわらかくすることはできる。

どこかの街角で、
誰かが猫を撫で、
ほんの一瞬、
怒りを忘れる。
それだけで、
世界は少し静かになる。

吾輩は猫である。名はまだない。
だがこの星の上で、
猫は今日も変わらず、
生きることの速度を教えている。

国境も 越えて丸まる 猫の星


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gonta

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