【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―丸投げ編―

2026年2月17日

吾輩は猫である ―丸投げ編―

吾輩は猫である。名前はまだない。

机の上に、
急に紙が増えた。
内容はよくわからぬが、
量だけは、
はっきりしている。

人間は言う。
「これ、お願い」と。
説明は短く、
期限は近い。

どうやら、
丸投げという技らしい。

投げた者は、
身軽になる。
受け取った者は、
重くなる。
重さは、
仕事そのものではなく、
判断の欠如である。

吾輩は、
投げられた紙の上に座る。
すると不思議なことに、
誰も続きを言えなくなる。

本来、
仕事とは、
渡すものではない。
共有するものである。

決めるべきことを決め、
考えるべきことを考え、
その上で任せる。
それが、
投げぬ渡し方だ。

丸投げには、
勢いはあるが、
覚悟がない。
だから、
必ず誰かの足元に落ちる。

吾輩は猫である。
拾いはするが、
背負いはせぬ。
投げた責任は、
投げたところへ、
必ず返ると知っている。

丸投げは
軽く投げても
重く落つ



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gonta

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