【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―猫パンチ 編―

2026年4月7日

吾輩は猫である ―猫パンチ 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

静かな空気の中で、
一瞬だけ風が切れる。
音はほとんどない。
だが、
確かに何かが起きた。

猫パンチである。

速い。
無駄がない。
そして、
だいたい当たる。

人間は、
力を込めたがる。
強く、
大きく、
確実に。

だが、
猫は知っている。
本当に必要なのは、
速さと間合いだ。

近すぎれば遅れ、
遠すぎれば届かぬ。
ちょうどよい距離で、
一瞬を捉える。

猫パンチは、
攻撃ではない。
確認である。

そこに何があるのか。
動くのか、
危ないのか、
無害なのか。

一撃で、
情報を得る。

だから、
強くない。
だが、
正確だ。

人間の世界にも、
似たものがある。
言葉一つ、
判断一つ。
大きく振るうより、
的確に当てる。

吾輩は猫である。
無闇に打たぬ。
だが、
打つときは外さぬ。
技とは、
力ではなく、
精度の積み重ねである。


一打にて
力より先に
間を打つ


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gonta

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