【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―ブシロード株主優待 編―

2026年10月6日

吾輩は猫である ―ブシロード株主優待 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

人間は、
会社の株を買う。

値上がりを期待する。

配当を待つ。

そして時々、
何か送られてくることまで期待する。

人間はこれを、
株主優待と呼ぶ。

ブシロードにも、
株主優待があるらしい。

オンラインストアで使えるポイント。

そして、
イベントへの招待抽選。

なるほど。

株主なのに、
楽しみ方が妙にエンタメ寄りである。

吾輩は思う。

これは少し面白い。

普通、
株主になるというと、

売上。

利益。

配当。

株価。

何やら難しい数字ばかり眺めることになる。

ところがブシロードの場合、

プロレス。

舞台。

イベント。

そういうものまで出てくる。

株を持っていたら、
いつの間にか観客席にいるかもしれない。

人間の投資とは、
ずいぶん幅が広い。

もっとも、
優待があるからといって、
株価が上がる保証はない。

ポイントをもらった。

イベントに当たった。

だが、
株価が下がった。

これでは、
猫のおやつを一袋もらった代わりに、
猫缶を一箱失うようなものである。

少々複雑だ。

吾輩は思う。

株主優待とは、
投資の目的ではなく、
楽しみの一つくらいに考えた方がよいのではないかと。

会社を知る。

事業を見る。

応援したいと思う。

その上で、

「あ、今年も何か来た。」

くらいが、
ちょうどよい。

しかも、
イベント招待は抽選である。

株主だからといって、
必ず当たるわけではない。

ここにも、
運がいる。

人間は株を買ってまで、
また抽選をする。

実に抽選が好きな生き物である。

吾輩なら、
おやつの抽選など認めぬ。

保有猫一匹につき、
毎回確定でお願いしたい。

だが、
応援している会社から、

「いつもありがとう。」

と何か返ってくるのは、
悪い気分ではないのだろう。

株主と会社。

金を出す者と、
事業をする者。

それだけの関係ではなく、

少し好きになる。

少し応援する。

そして、
会社が成長すれば嬉しい。

そんな距離感も、
株式投資にはあるらしい。

吾輩は猫である。
株主番号は持たぬ。

だが、
好きなものを応援しながら、
時々ご褒美まで届く仕組みは嫌いではない。

ブシロード株主優待とは、
ポイントをもらう制度だけではない。

株主を、
少しだけファンにもしてしまう、
ブシロードらしい仕掛けなのだ。


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gonta

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