【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―ChatGTP 編―

2025年12月7日

吾輩は猫である ―ChatGTP 編―

吾輩は猫である。名はまだない。

最近、飼い主がパソコンに向かい、
「ChatGTPに聞いてみよ」とつぶやくことが増えた。

ChatGTPとは、人間の疑問に答える人工知能らしい。
しかし、どうもこのGTP、
――どこか惜しいのだ。

飼い主が「今日の献立教えて」と打てば、
「あなたの名前はカツ丼です」と返し、
「仕事の相談をしたい」と言えば、
「まず深呼吸してニャーと鳴きましょう」と返す。

ふむ……
そのアドバイスは、猫界では正しいが、
人間界ではどうだろうか。

とはいえ、飼い主は楽しそうだった。
笑ったり、突っ込んだり、
まるで友達に話しかけるようにGTPと会話をしている。

吾輩はひざの上で聞き耳を立てながら思った。
――もしかすると、AIとは
 完璧な回答を求めるものではなく、
 “誰かとつながる相手”なのかもしれぬ。

夜、飼い主が言った。
「こんなに変な返事でも、なんだか癒されるな」
吾輩は喉を鳴らした。
それは吾輩がずっとやってきた役割でもあるからだ。

吾輩は猫である。名はまだない。
だが、もしこのGTPとやらが
飼い主の心を軽くしてくれるなら……
吾輩は静かに隣に座り、その様子を見守ろう。

AIより 膝のぬくもり まさるなり


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gonta

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