吾輩は猫である。
名前はまだない。
最近、
人間は「発電」を語る。
持続可能だの、
再生可能だの、
なかなか忙しい。
そこで出てきたのが、
動物発電である。
一方は、
ハムスター。
車輪を回し、
ひたすら走る。
動けば動くほど、
力になる。
もう一方は、
吾輩。
猫発電である。
……動かぬ。
人間は期待する。
走れ、
回せ、
発電せよと。
だが、
猫は知っている。
効率とは、
動く量ではない。
無駄を減らすことだ。
ハムスターは、
走り続ける。
見事である。
だが、
止まれば発電は止まる。
猫は、
動かぬことで
消費を抑える。
必要な時だけ動き、
それ以外は蓄える。
これは、
省エネという技術だ。
人間は、
生み出すことを重視する。
だが、
使わぬこともまた、
一つの解である。
どちらが優れているか。
それは、
問いの立て方次第だ。
走るか、
休むか。
生むか、
減らすか。
吾輩は猫である。
発電はしない。
だが、
無駄を生まぬ生き方は知っている。
真のエネルギーとは、
使い方で決まるのだ。
走らずに
減らす力も
発電なり