【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―猫の王様ライオンキング 編―

2026年4月27日

吾輩は猫である ―猫の王様ライオンキング 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

高い場所に、
一匹が立つ。
風を受け、
視線は遠くへ向く。

人間はそれを、
ライオン・キング
と重ねる。

王とは、
強い者ではない。
すべてを見渡す者だ。

吠えるだけでは、
治まらぬ。
奪うだけでは、
続かぬ。

守るべきものを知り、
過ぎた力を抑える。
それが、
王の役目である。

吾輩は思う。
頂に立つとは、
楽なことではないと。

誰よりも早く気づき、
誰よりも遅く休む。
判断は一つでも、
影響は広い。

誤れば、
自分だけでは済まぬ。
だからこそ、
軽々しくは決められぬ。

猫は、
王を名乗らぬ。
だが、
高い場所を選ぶ。
見える範囲を広げ、
静かに状況を読む。

それで十分だ。

吾輩は猫である。
王ではない。
だが、
見渡す目は持っている。
真の王とは、
支配する者ではなく、
全体を背負う覚悟を持つ者なのだ。


高きほど
見える重さを
背負いけり


  • この記事を書いた人

gonta

-【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編