【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―ドライブレコーダ(運転席見張り)編―

2026年5月6日

吾輩は猫である ―ドライブレコーダ(運転席見張り)編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

運転席の前に、
小さな目がある。
前だけでなく、
内側も見ている。

人間はこれを、
ドライブレコーダと呼ぶ。

最近は、
外だけでは足りぬらしい。
運転する者の様子も、
記録する。

視線、
動き、
一瞬の油断。

すべてが、
後から見返される。

吾輩は思う。
見られている時より、
見られていない時の方が、
本当は重要だと。

記録があるから、
丁寧にする。
それも一つだ。

だが、
記録がなくても、
同じであること。
それが、
本当の安全である。

運転とは、
技術だけではない。
状態である。

焦り、
疲れ、
気の緩み。
それらが、
判断を変える。

ほんの一秒、
視線を外すだけで、
結果は変わる。

だから、
常に整える。

吾輩は猫である。
運転はしない。
だが、
見張ることはできる。
静かに、
ただ前を見続ける。

安全とは、
誰かに見られることではなく、
自らを見続けることなのだ。


見る目より
自分を見る目
忘れぬな


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gonta

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