吾輩は猫である。
名前はまだない。
時代は、
少しずつ変わる。
人も、
暮らしも、
価値観も変わる。
だが、
変えてはならぬものもある。
人間はこれを、
皇室典範と呼ぶ。
制度であり、
伝統であり、
長い時間をかけて受け継がれてきた約束である。
吾輩は思う。
伝統とは、
古いから守るものではないと。
多くの時代を越え、
なお残ってきた理由を、
考え続けることだ。
変えることにも、
守ることにも、
理由がいる。
感情だけでも、
慣習だけでも、
決められぬ。
人間は、
時代に合わせようとする。
一方で、
歴史を大切にしようともする。
その二つの間で、
考え続ける。
簡単な答えはない。
だからこそ、
互いの考えに耳を傾け、
歴史と未来の両方を見つめることが大切なのだ。
吾輩は猫である。
制度は持たぬ。
だが、
長く続くものには、
それだけの重みがあることを知っている。
皇室典範とは、
過去から受け継いだものと、
未来へ託すものを、
静かに考え続けるための礎なのだ。
受け継ぎて
未来へ渡す
時の橋