【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―消費税1% 編―

2026年8月7日

吾輩は猫である ―消費税1% 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

一という数字は、
小さく見える。

百円の買い物なら、
わずか一円。

人間はこれを、
消費税一%と呼ぶ。

一円くらいなら、
大したことはない。

そう思う者もいる。

だが、
毎日の食事、
衣服、
日用品。

買うたびに重なれば、
一%も、
小さくはない。

吾輩は思う。

数字の重さは、
見る場所によって変わると。

一つの家計から見れば、
暮らしを左右する差になる。

国全体から見れば、
大きな財源にもなる。

下げれば、
買い物の負担は軽くなる。

だが、
減った分を、
どこから補うのかという問いが残る。

上げれば、
財源は増えるかもしれぬ。

だが、
暮らしに余裕のない者ほど、
重く感じる。

人間は、
一%だけを取り出して、
得か損かを語りたがる。

だが、
本当に考えるべきなのは、
その一%を何に使い、
誰がどれだけ負担するのかである。

集めることにも、
使うことにも、
説明がいる。

一%だからと軽く扱わず、
一%ですべてが解決するとも言わぬ。

小さな数字ほど、
丁寧に考えるべきなのだ。

吾輩は猫である。
税率は計算せぬ。
だが、
猫缶の値上がりには敏感である。
消費税一%とは、
数字の小ささではなく、
暮らしと社会の釣り合いを問う一%なのだ。


一%
軽く見えども
暮らし分け

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gonta

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