吾輩は猫である。
名前はまだない。
一という数字は、
小さい。
人間は、
「たった一%」と
言うことがある。
だが、
その一%が、
国全体を動かすこともある。
人間はこれを、
消費税と呼ぶ。
一円、
十円、
百円。
買い物では、
小さな差に見える。
だが、
何億、
何兆という世界では、
重さが変わる。
吾輩は思う。
数字とは、
大きさだけでは語れぬと。
一%上げれば、
税収は増えるかもしれぬ。
一方で、
買い控えが起きるかもしれぬ。
一%下げれば、
家計は助かるかもしれぬ。
一方で、
財源は減るかもしれぬ。
どちらにも、
理由がある。
だから、
簡単には決められぬ。
人間は、
「正解」を探す。
だが、
政策とは、
多くの影響を比べながら、
最善を選ぶ営みである。
吾輩は猫である。
税は払わぬ。
だが、
一という数字の重みは知っている。
消費税一%とは、
小さく見えて、
社会全体に波紋を広げる数字なのだ。
一つでも
積もれば国を
動かせり