【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―ゴールデンカムイに猫 編―

2026年4月10日

吾輩は猫である ―ゴールデンカムイに猫 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

雪の匂いは、
すべてを隠す。
足跡も、
音も、
昨日の気配さえ。

人間はこの物語を、
ゴールデンカムイ
と呼ぶ。

金塊を巡り、
人が走り、
戦い、
奪い合う。

極寒の地で、
生きることは、
それだけで試練だ。

吾輩は思う。
猫がそこにいたなら、
どうするかと。

まず、
無駄に走らぬ。
体力は、
最も貴重な資源だ。

次に、
暖を確保する。
風を避け、
雪を読み、
最小の動きで
最大の安定を得る。

獲物は、
追わぬ。
待つ。
来る場所を知り、
確実に仕留める。

戦うことは、
最後の手段だ。
生き延びることが、
第一である。

人は、
目的のために
危険へ踏み込む。
だが、
猫は違う。

帰れる範囲で、
動く。

それが、
生存の技だ。

雪の中では、
強さよりも、
判断が命を分ける。
一歩の違いが、
明日を変える。

吾輩は猫である。
金塊は探さぬ。
だが、
生き延びる術は知っている。
真のサバイバルとは、
奪うことではなく、
失わぬことなのだ。


雪の中
追わず待つこそ
生きる道


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gonta

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