吾輩は猫である。
名前はまだない。
棚には、
いくつものトロフィーが並ぶ。
金色に光り、
誇らしげに見える。
人間はここを、
トロフィーラボと呼ぶ。
優勝。
表彰。
記念。
形は違えど、
どれも努力の証である。
吾輩は思う。
トロフィーとは、
ゴールではないと。
手にした瞬間は、
確かに嬉しい。
だが、
喜びは少しずつ日常になる。
残るのは、
そこへ至るまでの時間だ。
悩み、
挑み、
負けて、
また立ち上がる。
その積み重ねが、
本当の財産である。
人間は、
輝くトロフィーを見る。
だが、
磨かれるのは、
人の方である。
挑戦するたびに、
少しだけ強くなり、
少しだけ優しくなる。
だから、
価値がある。
吾輩は猫である。
トロフィーは持たぬ。
だが、
積み重ねる喜びは知っている。
トロフィーとは、
勝者だけの飾りではなく、
挑戦した時間を映す鏡なのだ。
飾るより
歩んだ道が
宝なり