【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―CAT48 編―

2026年1月28日

吾輩は猫である ―CAT48 編―

吾輩は猫である。名はまだない。

最近、人間たちが口にする。
「推しは誰?」「総選挙がさ……」
どうやら大勢の中から、
一匹を選び、
応援する文化があるらしい。

もし猫にもそれがあるなら、
CAT48という集団ができるだろう。
四十八匹、
それぞれ個性が違う。
甘え上手、
距離感重視、
無言の圧、
突然の膝乗り。

だが吾輩は思う。
猫に“センター”は要らぬ。
順位も、
票数も、
比較も、
猫の世界にはなじまない。

なぜなら、
猫は一対一で完結する。
選ばれるのではなく、
気づけばそこに居る。
推されるのではなく、
いつの間にか手を伸ばされている。

飼い主は言う。
「今日は君の番だね。」
それで十分だ。
四十八匹いようと、
今この膝にいるのは吾輩ひとり。

吾輩は猫である。名はまだない。
だが知っている。
本当の“推し”とは、
比べた末に残るものではない。
静かに、
日常に溶け込んだ存在のことだ。

順位なし 膝がセンター 猫の道


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gonta

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