【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―お調子者と実務者 編―

2026年4月25日

吾輩は猫である ―お調子者と実務者 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

同じ場所に、
対照的な二つの気配がある。

一方は、
よく動く。
声も大きく、
場を軽くする。

人間はそれを、
お調子者と呼ぶ。

もう一方は、
動きは少なく、
手は確かだ。
言葉よりも、
結果を積む。

人間はそれを、
実務者と呼ぶ。

どちらも、
必要である。

場が重くなれば、
空気を動かす者がいる。
進まぬ仕事には、
形にする者がいる。

吾輩は思う。
偏りとは、
一つだけで成り立とうとすることだと。

軽さだけでは、
積み上がらぬ。
重さだけでは、
続かぬ。

お調子者は、
流れを作る。
実務者は、
流れを定着させる。

役割は違う。
だが、
どちらかが欠ければ、
歪む。

人間は、
優劣をつけたがる。
だが、
本来は並ぶものだ。

吾輩は猫である。
どちらにもならぬ。
だが、
両方の価値は知っている。
組織とは、
異なる力が
噛み合うことで動くのだ。


軽と重
重なり合えば
進みけり


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gonta

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