吾輩は猫である。
名前はまだない。
同じ場所に、
同じ時間にいる。
だが、
主でも従でもない。
人間はこれを、
同僚と呼ぶ。
役割は違う。
得意も違う。
見ている方向も、
少しずつ違う。
それでも、
並ぶ。
近すぎれば、
ぶつかる。
遠すぎれば、
連なれぬ。
ちょうどよい距離で、
同じ流れに乗る。
吾輩は思う。
同僚とは、
助ける関係ではなく、
支え合う関係だと。
一方が崩れれば、
全体が揺れる。
だから、
互いに無理をさせぬ。
必要な時だけ、
手を出す。
それ以外は、
見守る。
信頼とは、
常に関わることではない。
任せられることだ。
同じ成果を目指し、
違う道を進む。
それで、
よい。
吾輩は猫である。
群れは作らぬ。
だが、
並ぶことはできる。
同僚とは、
同じ高さで
歩く存在なのだ。
並びゆく
高さ揃えば
道ひらく