【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―尻尾ぶんぶん丸 編―

2026年6月18日

吾輩は猫である ―尻尾ぶんぶん丸 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

感情とは、
時に隠せぬ。
特に、
尻尾には出る。

人間は、
顔を見る。
だが、
猫を見るなら、
尻尾を見よ。

静かに揺れる時は、
機嫌も穏やか。
先だけ動く時は、
少し考えている。

だが、
大きく、
速く、
ぶんぶん動き始めた時。
それは、
なかなか危うい。

人間はこれを、
「かわいい」と言う。
だが、
当猫としては、
結構真剣である。

吾輩は思う。
感情とは、
抑え込むほど、
別の場所に出ると。

言葉にしなくとも、
動きに現れる。
間に出る。
空気に出る。

猫は、
正直である。
隠しているつもりでも、
尻尾が全部語る。

人間も、
似たようなものだ。
声は穏やかでも、
目が笑っていないことがある。
「大丈夫」と言いながら、
全然大丈夫ではない時もある。

だから、
表面だけでは足りぬ。

吾輩は猫である。
尻尾は隠せぬ。
だが、
それでよいと思っている。
感情とは、
少しくらい漏れている方が、
生き物らしいのだ。


尻尾には
本音が先に
出ておりぬ


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gonta

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