【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―雨被害 編―

2026年9月4日

吾輩は猫である ―雨被害 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

雨は、
静かに降る。

最初は、
屋根を叩く音も心地よい。

だが、
降り続けば話は変わる。

川が増え、
道路が沈み、
土が崩れる。

人間はこれを、
雨被害と呼ぶ。

吾輩は思う。

怖いのは、
雨そのものではない。

「まだ大丈夫」と、
動かないことである。

水は、
一気に増えることがある。

昨日まで通れた道が、
今日は通れぬこともある。

だから、
早めに見る。

天気を見る。

川を見る。

避難場所を確かめる。

そして、
猫のことも忘れない。

キャリー。

餌。

水。

薬。

トイレ用品。

人間だけ逃げればよい、
というわけではない。

猫は、
急な環境変化が苦手である。

大きな音。

知らない場所。

知らない人。

それだけでも、
十分に怖い。

だからこそ、
普段から備えておく。

キャリーに慣れる。

必要な物をまとめる。

逃げ道を決める。

備えとは、
怖がることではない。

慌てないための準備である。

吾輩は猫である。
雨は嫌いではない。

だが、
命に関わる雨なら話は別だ。

雨被害とは、
降ってから考えるものではない。

まだ静かなうちに、
「もしも」を考えておくものなのだ。


雨の前
備えひとつが
命綱

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gonta

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