里親募集サイトで猫をお家に迎え入れて一生懸命お世話をしていたのに…
突然、投稿者から理不尽な理由で猫を返すようにいわれた。
そんな場合、返さなくちゃいけないの?
里親募集サイト経由で猫を譲ってもらったが、当方の連絡不足を理由に、猫を返すように言われた。
どうしたらいい?
などなど、里親募集サイトで個人や保護猫団体から譲渡予定の猫を返すように言われて、困っていませんか?
らみえるは、里親募集サイトを通じて、平成31年10月、個人投稿者から猫を譲渡してもらう予定で、二匹目の猫としてB子ちゃんをお家にお迎えしました。
人間・猫ともに順調に家に馴染んで、すっかり家の子にするつもりでいたところ、投稿主から「経過報告が足りない」と謎の難癖をつけられ、びっくり仰天。
私たちは夫婦で話し合った結果、お返しすることになりました。
お返したくない場合は運営サイトに相談して、相手には毅然と対応するといいでしょう。
葵、獅子丸をお迎えして幸せにしていますが、今でもB子ちゃんのことは残念で、あまり思い出したくない話。
私たちはB子ちゃんをお返しする判断をしましたが、当時を思い出しての自分の反省点と、里親募集サイトのトラブルを未然に防ぐための方法をこちらの記事に書いてみようと思います。
猫をお返しするかどうかの判断の材料と、相手に対応する方について参考にしてもらえると幸いです。
里親募集サイトを経由して猫をお返しするまでの経過
らみえるが、里親募集サイト「ペットのおうち」を通して猫をお家にお迎えし、その後お返しするまでの経過を簡単に説明します。
ぺっとのおうちを含めた里親募集サイトは素晴らしいシステムです。
内容の信ぴょう性を高めるために具体名を記載していますが、らみえるは特定のサイトや人を批判する意図はありません。
譲渡に関する規約・基準はサイトによって違うため、この記事は「ぺっとのおうち」を例にして解説します。
代表的な里親募集サイト5選
猫の里親になりたい場合の里親募集サイトについて、主な5つ紹介します。
内容については大きな差がないので、自分が使いやすいところでいいと思います。
里親募集サイトといっても、「ぺっとのおうち」の場合下記の2つのケースがあり、それぞれ基準が違います。
????一般会員=一般家庭で飼っていた猫や保護した猫を個人的に譲渡
????保護活動者=個人保護主・保護猫団体=常時保護猫活動をしている
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里親募集サイトの一般的な応募手順
里親に応募するときの流れはだいたい共通しています。
会員登録>>ペットを探す>>掲載者に連絡>>猫の譲渡>>掲載者の評価
- 会員登録をする
住所・連絡先など基本情報を会員登録する - 里子として迎え入れたいペットを探す
- 投稿者に連絡をする
サイトに付属しているメッセージ機能を使って質問・申し込み - 合意ができたら猫を譲渡
譲渡誓約書を記入する - 投稿者の評価
サイト上で相互に評価する
申し込むにあたっては相手に安心してもらうため、トラブルを避けるために家族構成、職業、飼育歴などを細かく記載しました。
「はじめまして。
【住所・氏名】●●市に住んでいる●●(名前)と申します。
【家族構成】年齢は●歳で、家族は夫と、先住猫1匹が居ます。子供が居ないので猫をとても可愛がっております。
【職業・経済状況】職業は●●で、●年働いています。ー会社名までは書かなくてもよいが、安定した収入がある、猫を十分に飼育できる経済基盤がある、医療にはきちんとかけるなど、安心してもらえるように書いた。
【居住状況】持ち家で猫の飼育歴は●年で、また、在宅時間は比較的長いことなども記載。今回お迎えしようと思った理由は●●です。
家と部屋の写真なども撮影←訪問して確認してもらうのはもちろんです。
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譲渡希望の猫に応募して、おうちで受け入れるまで
投稿者である一人暮らしの男性A氏は猫のB子ちゃんをかわいがってきたが、重度のアレルギーを発症したために手放すとのこと。
最終的に40人をこす応募者の中で、らみえる家を1,2の候補者と考えていただいたようで、何度かやりとりをしました。
でも具体的な日程を先方がなかなか設定してくれません。
こちらから2週間トライアルはどうか?と提案してみました。
※トライアル=保護猫団体では通常、先住猫などとの相性を見るためにお試し期間を設けています。
ここが私の大きな間違いでもありました。
わが家でも先住の信虎とB子ちゃんの相性がわからなかったこともあり、うちでB子ちゃんを可愛がっている様子を見せれば、A氏も安心するのではないかと、予想したのですが…
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猫をお家で受け入れ、やるべきことをを全力で努力してみたが…
B子ちゃんがやってきた後すぐに、A氏からFacebookの友達申請がきました。
私はFacebook経由で、私の人となりを理解してもらうことが安心につながるかと思ったので受理。
Facebookのメッセンジャー経由で、3日間で11のメッセージ(近況報告)と、9枚の写真を送りました。
緊張のためか食が細くなっていることや、信虎と元気に仲良くしていることをなるべく細かく記述。
※これは失敗。里親募集サイト経由のメッセージを使用するべきです。
わが家ではすっかり家族になったつもりで、張り切ってお世話をしました。
ところが、受け入れ開始後3~4日ほどしたとき突然
夜どこで寝ているのか、ケージにどのくらい入れてるのかとか、食事についてとか、報告がたりない。
トライアルを短縮します。(返してください)
との連絡が。らみえる&主人は寝耳に水、びっくり仰天。
へ!?
3日間で11のメッセージに9枚の写真を添えて、毎日丁寧に報告してたんですけど!?
※撮った写真は最終的に200枚を越してます。
また、元気よく遊んでいたら、肉球に3ミリほどの軽い血豆ができていたことがあり、写真を添えて、念のために獣医に連れて行ったことも説明。
獣医さんの診断は「急にフローリングで走り回ったら血豆ができたんでしょう。そのうち治りますよ。」
急いでらみえる、床中にマルチカバーを敷き、ホームセンターで滑り止めシートやらカーペットを買って廊下や床に敷き詰めました。
ところが…
血豆ができたことを早く連絡すべき
は?
別に隠してたわけでもなく、血豆っていっても3-4ミリ1箇所。
運動してなかったのに急に走ってできたもので、病院にも連れていって問題なしだし。
心配させることもないと思って言わなかっただけなのに、故意に隠したかのような言い方ひどくない?
(と心の声)
当方に落ち度があるとでもいいたそうな慇懃無礼ないい方に、非常に腹が立ちましたが、冷静に説明。
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猫をお返しすると決めた理由
信虎とB子ちゃん、猫同士もとても気が合うようでずっと仲良く遊んでいました。
人間も二人で全力で受け入れるための努力をしてきたのに、そのような言われ方をしたことで、ものすごく悲しかったです。
猫をお返しすべきなのかどうか?については色々な考え方があります。
法律がどうの、決まりがどうのもありますが、お返しすることでその猫にとって幸福であるかどうかを、私たちの判断基準にしました。
まあ、譲渡誓約書を頂いてない状態でトライアルをして、譲渡には双方の合意が必要なので、うちでお迎えするのは実際難しいんでしょうけれども。
A氏は重度のアレルギーがあっても、どうしてもB子ちゃんを手放せない様子。
何が何でも返してもらうために、最初から当方に非があるかのように攻撃してきたのでしょうが、私たちも鬼ではないのだから、それならそれで、正直に言ってくれたほうがありがたかったです。
こちらがきちんとお世話をしていることを説明しても、通じなそうでした。
主人と相談してお返しすることにしました。
後日かかりつけの動物病院で「譲った動物を返せ」といわれて泣く泣く返すケースは、よくあると聞きました。
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譲渡成立後に返せと言われた場合どうする?
お返しして猫が不幸になることが目に見えていれば、毅然としてお返しできないことを伝えましょう。
譲渡が成立していて、きちんとお世話をしているなら、まずは投稿者に説明すべきです。
猫をお迎えした日から、写真・文章で記録をしておくこと。
里親募集サイト上のメッセージ欄ですべてやりとりすることで、運営者がが当事者間のやり取りを直接確認できます。
ただし、こちらに非がないにもかかわらず、返せと無茶ぶりをしてくる投稿者には、残念ながらそもそも話が通じないことが多い可能性あります。
らちがあかなければ、里親募集サイトの運営に連絡します。
長く続いているシステムなのは理由があります。
豊富な事例があるため、頼りましょう。
無料や格安でも法律相談ができるところもありますが、過去の事例を検索してみる方法もあります。
弁護士ドットコムで事例を検索
「猫 里親」などの用語を入力してみます
※人間の側は愛情があるのに、法律では猫などのペットはモノとして扱われるため、一律に解決できるものではないです。
勝訴しても現実には、取り戻すという強制執行は難しそうですね。 (弁護士ドットコム)
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その他の考えられるトラブルと対処法
ぺっとのおうち、ではトライアルを基本的に行わず、事前の話し合いの上で、譲渡誓約書を交わして猫の譲渡を行うことにしています。
保護活動者はの場合は独自のルールがあることも。
投稿者に譲渡誓約書を書くことを拒否された
即時やりとりを中止し管理者に通報してください。
ただし、投稿者が保護活動者である場合はトライアルを設け、トライアル後に譲渡誓約書を書くケースもあります。
投稿者が一般譲渡者であるにももかかわらず、金銭を要求してきた
一般投稿者は、譲渡時に際し交通費(実費)を除く一切の費用請求が禁止。
交通費実費については事前に話し合いをして、合意があった場合のみ請求・支払い可能。
投稿者が保護活動者で、募集情報内に記載されていない費用を請求してきた
保護活動者は、独自のルールがある場合も。
それでも募集情報内に記載の無い費用の請求、金額を確定しない寄付金の受付や請求は禁止です。
連絡が少ないといわれた
らみえるはもともとマメに連絡することが苦ではないですし、猫の話を聞いてほしいので、むしろたくさん送りすぎる傾向があります。
働いていたり小さいこどもがいるなど、忙しい場合は、予め事情を話して、連絡の頻度を予め決めておくのもいいですよ。
投稿者から「飼育の状況を見たい」などと言われ、何度も訪問されそうになる
必要以上に投稿者が自宅の訪問で、猫の状況を確認をしようとするので困る、というケース。
投稿者もそんなに暇なはずはなく、たいてい「猫を譲渡した相手から連絡がない」という理由が多いです。
虐待事件なども多くあるため、心配しているのでしょう。
こちらから元気です、と画像を添えて送るその気遣い一つで、もめることを格段に防げるように思います。
お迎えした猫が病気だった
動物は環境が変わると体調を崩すことがあります。
縁があってお迎えしたのであれば猫にまずは病院で治療を受けさせて、できるだけお世話してください。
ただ、明らかに投稿内容と違う、最初から虚偽の内容で様子がおかしい猫を渡された、等。
投稿者が故意に嘘の投稿を繰り返しているようなど悪質な場合、運営者に連絡するべきです。
最初から里親詐欺目的?
猫をお迎えするよりも先にお金を振り込むように言われたら、絶対に払わないでください。
この場合もサイト運営者に連絡。
相手は立場が悪くなると、連絡がつかなくなる、WEBサイトが消えるなど逃げられることもあるようです。
他の被害者がいないか、SNSで情報提供を募るのもいいかもしれませんね。
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猫の譲渡の失敗を防ぐ・悪質な投稿者を見抜く方法は
らみえるの経験から反省点を書きます。
- 規約・譲渡条件をよく読む
細かいことが書いてあっても、よく読みこむこと。
先方に揚げ足を取られないようにしましょう。
同時に自分の身を守るすべになるかもしれません。 - 譲渡誓約書を交わす
- 条件の不明点は相手に確認
相手は猫を本気で手放そうとしているのか。
相手の言うことが二転三転するなど、不安を感じる場合は、やり取りを中止する勇気を。 - 連絡をこまめに、記録を残す
- 結局人と人とのコミュニケーション(相性とか)
保護猫団体や個人保護主は一般的に基準が誰に対しても一定のため、過去の評価からある程度の判断ができます。
一般譲渡主はとてもいい人とのめぐりあいもあれば、相手によってはトラブルになることもあります。
譲渡の基準が保護猫団体よりも基準が緩やかなところもあります。
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終わりに
らみえるは最終的に保護猫団体ラフスペースさんから、2匹目の葵と3匹目の獅子丸を譲渡していただき、とても幸せにしています。
家族をお迎えするのは、人と人との出会いがあるように、最後は猫とご縁です。
里親募集サイトでもたくさん良いご縁はあります。
トラブルを回避して、猫たちとの素敵な出会いを見つけられますように、心からお祈りしています。
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