【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―日焼け防止 編―

2026年9月13日

吾輩は猫である ―日焼け防止 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

夏の陽射しは、
容赦がない。

朝だから大丈夫。

少しだけだから平気。

そう思っているうちに、
人間の肌は赤くなる。

人間はこれを、
日焼けと呼ぶ。

吾輩は思う。

太陽とは、
暖かいだけではないと。

光をくれる。

体を温める。

だが、
浴びすぎれば、
負担にもなる。

人間は、
日焼け止めを塗る。

帽子をかぶる。

日傘を差す。

長袖を着る。

なるほど。

ずいぶん装備が多い。

猫なら、
もっと簡単である。

暑ければ、
日陰へ行く。

眩しければ、
カーテンの向こうへ移る。

無理に陽射しと戦わない。

それだけだ。

吾輩は思う。

防ぐということは、
我慢することではない。

避ける。

減らす。

時間をずらす。

そうやって、
負担そのものを小さくすることだ。

人間は、
「せっかくの夏だから」と言って、
炎天下へ出ていく。

そして帰ってきて、
「焼けた」と嘆く。

最初から少し日陰を選べばよいのに。

だが、
それが人間なのだろう。

大切なのは、
夏を楽しむことと、
肌を傷めることを
同じにしないことだ。

吾輩は猫である。
日焼け止めは塗らぬ。

だが、
日向と日陰を使い分ける知恵はある。

日焼け防止とは、
夏を避けることではない。

夏と長く付き合うために、
陽射しとの距離を上手に取ることなのだ。


夏の日は
日陰を選ぶ
猫の知恵

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gonta

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