吾輩は猫である。
名前はまだない。
数字が、
上下している。
理由は語られ、
理屈も並ぶ。
だが、
結果は一つではない。
人間はこれを、
株
と呼ぶ。
上がると言う者、
下がると言う者。
どちらにも、
それらしい根拠がある。
吾輩は思う。
予測とは、
なかなか曖昧なものだと。
未来は、
まだ起きていない。
だからこそ、
語り放題である。
情報は多い。
分析も深い。
だが、
確実なものは少ない。
人間は、
理由を求める。
なぜ上がるのか、
なぜ下がるのか。
だが、
すべてが説明できるわけではない。
流れ、
期待、
タイミング。
それらが重なり、
動く。
猫は、
動きを見る。
理由より、
変化そのものを見る。
上がれば、
その流れを知り、
下がれば、
距離を取る。
それだけで、
十分なこともある。
吾輩は猫である。
株は持たぬ。
だが、
流れの気配は知っている。
相場とは、
正しさよりも、
どう動くかで決まるものなのだ。
理由より
動きに乗るが
道ひらく