吾輩は猫である。
名前はまだない。
小さなものほど、
侮ってはならぬ。
最初は、
ほんの小さな違和感。
そのうち治る。
そう思って、
人間は放っておく。
人間はこれを、
ウイルス性いぼと呼ぶ。
痛くない。
急がない。
だから、
後回しになる。
だが、
気づけば少し大きくなり、
数も増えることがある。
吾輩は思う。
問題とは、
大きくなってから現れるのではない。
小さいうちから、
そこにいる。
猫も、
毛並みの変化や、
小さな傷を、
よく舐めて確かめる。
人間も、
体の小さな変化を、
見逃してはならぬ。
「そのうち治る。」
その言葉が、
一番危うい時もある。
早く気づけば、
早く治せる。
早く動けば、
負担も少ない。
体も、
仕事も、
人間関係も、
案外よく似ている。
小さな違和感ほど、
大切にする。
それが、
大事にならぬ知恵である。
吾輩は猫である。
いぼはできぬ。
だが、
小さな変化を見逃さぬことの大切さは知っている。
ウイルス性いぼとは、
「小さいから大丈夫」ではなく、
「小さいうちに向き合う」ことを教えてくれる存在なのだ。
小さき芽
早めに摘めば
憂いなし