吾輩は猫である。
名前はまだない。
若い者は、
よく動く。
覚えることも多く、
失敗することも多い。
人間はこれを、
若手と呼ぶ。
任せれば、
少し心配。
任せなければ、
いつまでも育たない。
人間の世界は、
なかなか難しい。
吾輩は思う。
若手に必要なのは、
正解を全部教えることではない。
考える余地を残すことだ。
やってみる。
迷う。
相談する。
直す。
その繰り返しで、
少しずつ自分の型ができていく。
猫も、
子猫の頃は失敗する。
跳び損ねる。
距離を読み違える。
怒られて、
少し学ぶ。
だが、
何度も試すうちに、
いつの間にか高い場所へ届くようになる。
人間は、
若手に早く結果を求める。
だが、
速さだけを求めれば、
考える時間がなくなる。
失敗させないことと、
育てることは、
同じではない。
大切なのは、
任せること。
見守ること。
そして、
困った時には手を差し出すこと。
吾輩は猫である。
若手ではない。
だが、
育つ者には、
少しの余白が必要なことは知っている。
若手とは、
未熟な存在ではない。
これから伸びる力を、
まだ全部使い切っていない存在なのだ。
任せれば
若き一歩が
道になる