【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―技術士受験再起編―

2026年5月28日

吾輩は猫である ―技術士受験再起編―

吾輩は猫である。
一度、届かなかったという。

人はそれを「不合格」と呼ぶ。
線を引かれ、区切られ、
こちら側とあちら側に分けられる。

だが吾輩から見れば、それは少し違う。

試験とは、結果である前に、過程である。
書いたこと、考えたこと、
そして問われたときに、どう答えたか。

それらが、形になったに過ぎぬ。

ゆえに、届かなかったという事実は、
否定ではない。
ただ、まだ一致していなかったというだけである。

問われているものと、
示したものが。

人は悔いる。
なぜあのとき、あの言葉が出なかったのかと。

だが、それもまた当然である。
言葉とは、積み重ねの上にしか現れぬ。

準備したものだけが、出る。

ならば、やるべきことは一つである。

もう一度、積む。

知識を、経験を、そして言葉を。
ただし、前と同じように積んではならぬ。

どこが噛み合わなかったのか。
何が伝わらなかったのか。

そこを見極める。

技術力だけでは足りぬ。
説明する力、まとめる力、
そして、相手に届く形に整える力。

それらすべてが問われている。

再起とは、やり直しではない。
組み直しである。

吾輩は猫である。
一度転んでも、同じ転び方はしない。

人よ。
落ちたことを恐れるな。

落ちたまま、考えぬことを恐れよ。


届かぬは
まだ組み上がる
途中なり


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gonta

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