【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―芸能生活 編―

2026年6月1日

吾輩は猫である ―芸能生活 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

光が、
常にある場所がある。
強く、
逃げ場のない光。

人間はそれを、
芸能生活と呼ぶ。

見られることが、
前提となる。
振る舞いも、
言葉も、
常に外へ向いている。

だが、
光の裏には、
必ず影がある。

吾輩は思う。
見られるとは、
なかなか重いことだと。

期待され、
比較され、
評価される。
それでも、
立ち続ける。

同じように見えて、
同じ日はない。
調子の良い日も、
そうでない日も、
すべてが並ぶ。

人間は、
華やかさを見る。
だが、
続けるための整えは、
あまり見えぬ。

体調、
気持ち、
距離。
それらを保ちながら、
前に出る。

吾輩は、
光を好まぬ。
だが、
静かに見ている。

続ける者の、
わずかな揺れを。

吾輩は猫である。
舞台には立たぬ。
だが、
見られ続ける重さは知っている。
芸能生活とは、
外の光と、
内の静けさを
同時に保つ生き方なのだ。


光浴び
影を整え
続けけり


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gonta

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