吾輩は猫である。
名前はまだない。
海の向こうにも、
空の向こうにも、
国はある。
人間は、
国境と呼ぶ。
普段は、
見えない。
だが、
見えぬからといって、
存在しないわけではない。
吾輩は思う。
平和とは、
願うだけでは続かぬと。
守る者がいて、
備える者がいて、
初めて穏やかな日常がある。
猫もまた、
縄張りを持つ。
争いたいからではない。
安心して眠り、
子を育て、
静かに暮らすためである。
人間も同じだ。
国を守るとは、
誰かを憎むことではない。
暮らしを守り、
命を守り、
未来を守ること。
そのために、
歴史を学び、
外交を重ね、
備えを怠らない。
どれか一つでは足りぬ。
吾輩は猫である。
争いは好まぬ。
だが、
備えを忘れた縄張りが、
長く続かぬことは知っている。
本当の平和とは、
守る努力の上に成り立つものなのだ。
守るとは
争うためでなく
暮らすため