吾輩は猫である。
名前はまだない。
数字が並ぶ。
五十。
四十。
三十。
人間は、
支持率と呼ぶ。
最近は、
毎日のように変わる。
人間はこれを、
世論調査という。
高いから正しい。
低いから間違い。
そう単純ではない。
吾輩は思う。
支持率とは、
社会の「その瞬間」を切り取った一枚の写真なのだと。
昨日と今日で、
変わることもある。
出来事が起これば、
空気も変わる。
人間は、
数字だけを見て安心し、
あるいは不安になる。
だが、
数字の裏には、
理由がある。
誰に聞いたのか。
いつ聞いたのか。
何を尋ねたのか。
同じ支持率でも、
見え方は変わる。
だから、
一つの数字だけで、
すべてを語ることはできぬ。
吾輩は猫である。
投票はせぬ。
だが、
一つの数字だけで世界を決めつけぬことは知っている。
支持率とは、
答えではなく、
社会を考えるための手がかりの一つなのだ。
数字より
その裏を見る
猫の目