【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―サッカーWカップ 編(熱狂中)―

2026年6月29日

吾輩は猫である ―サッカーWカップ 編(熱狂中)―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

四年に一度。
世界中が、
一つの球を追いかける。

人間はこれを、
サッカーWカップと呼ぶ。

普段は、
敵同士の者もいる。
だが、
この時だけは、
同じ色をまとい、
同じ声を上げる。

一点で歓喜し、
一点で沈黙する。

九十分が、
妙に短い。

吾輩は思う。
熱狂とは、
理屈ではないと。

勝つ理由は、
試合が終われば語れる。
だが、
試合中は、
誰にもわからぬ。

だから、
面白い。

一つのパス、
一つの守備、
一つの決断。

その積み重ねが、
勝敗を分ける。

人間は、
スターに目を向ける。
だが、
勝利は、
十一人全員でつくる。

走る者。
守る者。
支える者。

誰か一人では、
世界一にはなれぬ。

吾輩は猫である。
球は追わぬ。
だが、
皆が一つになる空気は知っている。
サッカーWカップとは、
勝敗だけではなく、
世界が同じ瞬間に心を動かす祭典なのだ。


笛鳴れば
世界がひとつ
球を追う


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gonta

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