【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―天空のプール 編―

2026年7月31日

吾輩は猫である ―天空のプール 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

空と水が、
つながって見える。

人間はこれを、
天空のプールと呼ぶ。

水面は静かだ。

風が吹けば揺れ、
風が止めば、
また鏡のようになる。

まるで、
心のようである。

吾輩は思う。

人間は、
高い場所へ行くと、
景色を眺める。

昨日まで大きく見えた悩みも、
少し遠くに見えるからだろう。

見える景色が変われば、
考え方も変わる。

だから旅は、
人を成長させるのかもしれぬ。

猫は、
高い所が好きだ。

棚の上。
塀の上。
窓辺。

そこから静かに、
世界を眺める。

急いでも、
景色は逃げない。

ゆっくり眺めれば、
今まで気づかなかったものが見えてくる。

吾輩は猫である。
泳ぐことは得意ではない。
だが、
空と水が溶け合う景色には、
しばらく見とれてしまう。
天空のプールとは、
体を休める場所というより、
心に余白を取り戻す場所なのだ。


空映し
心も澄めば
雲流る


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gonta

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