【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―リーダシップ 編―

2026年4月23日

吾輩は猫である ―リーダシップ 編―

吾輩は猫である。名前はまだない。

人間は、前に立つ者をリーダーと呼ぶが、それは必ずしも声が大きい者でも、強く命じる者でもない。

一歩先に進み、振り返り、全体を見ている者、それが自然と先頭になるだけである。

猫の世界には、明確な指示はないが、それでも動きは揃うことがある。

危うい場所では誰かが止まり、安全な道では誰かが先に進む。

その姿を見て、他の者が判断する。

無理に引っ張らず、しかし放置もしない。

距離を保ちながら、流れを整える。

人間はリーダーに答えを求めるが、実際には問いを整えることの方が重要である。

何を優先し、何を後にするか、その順序を示すだけで、動きは変わる。

すべてを決める必要はないが、最後に引き受ける覚悟は必要である。

吾輩は猫である。先頭には立たぬが、流れが崩れそうな時には静かに位置を変える。

リーダーシップとは、強く導くことではなく、全体が自然に進める状態をつくることである。


前に出ず
流れ整え
道となる


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gonta

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