吾輩は猫である。名前はまだない。
人間は、前に立つ者をリーダーと呼ぶが、それは必ずしも声が大きい者でも、強く命じる者でもない。
一歩先に進み、振り返り、全体を見ている者、それが自然と先頭になるだけである。
猫の世界には、明確な指示はないが、それでも動きは揃うことがある。
危うい場所では誰かが止まり、安全な道では誰かが先に進む。
その姿を見て、他の者が判断する。
無理に引っ張らず、しかし放置もしない。
距離を保ちながら、流れを整える。
人間はリーダーに答えを求めるが、実際には問いを整えることの方が重要である。
何を優先し、何を後にするか、その順序を示すだけで、動きは変わる。
すべてを決める必要はないが、最後に引き受ける覚悟は必要である。
吾輩は猫である。先頭には立たぬが、流れが崩れそうな時には静かに位置を変える。
リーダーシップとは、強く導くことではなく、全体が自然に進める状態をつくることである。
前に出ず
流れ整え
道となる