吾輩は猫である。
名前はまだない。
人間は、
歯が痛くなってから、
ようやく気にすることがある。
だが、
口の中の異変は、
痛くなる前から始まっている。
人間はこれを、
歯周チェックと呼ぶ。
歯ぐきの色。
腫れ。
出血。
口臭。
歯のぐらつき。
どれも、
小さな変化である。
だが、
小さいからといって、
軽いとは限らぬ。
吾輩は思う。
見えにくい場所ほど、
定期的に見てもらう必要があると。
人間は、
鏡で歯を見る。
だが、
歯ぐきの奥までは分からぬ。
だから、
専門家に診てもらう。
それは、
悪くなったから行くのではない。
悪くならないために行くのである。
猫も、
口の痛みを上手には伝えられぬ。
食べるのが遅い。
片側だけで噛む。
よだれが増える。
口の匂いが変わる。
そんな小さな違いが、
体からの知らせかもしれない。
吾輩は思う。
健康とは、
何も起きていないことではない。
変化に、
早く気づけることだ。
歯磨きも大切。
定期検診も大切。
そして、
「いつもと違う」を
放っておかないことも大切である。
吾輩は猫である。
歯医者は好まぬ。
だが、
美味しく食べられる毎日は守りたい。
歯周チェックとは、
悪いところを探すためではなく、
これからも自分の歯で食べ続けるための、
小さな点検なのだ。
噛める日を
守る点検
今のうち