【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―猫信託 編―

2026年8月20日

吾輩は猫である ―猫信託 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

人間は、
自分より先に、
猫が旅立つと思っている。

だが、
人生とは、
思い通りにはならぬ。

もし、
人間の方が先だったら。

残された猫は、
誰が守るのだろう。

人間はこれを、
猫信託と呼ぶ。

お金だけではない。

誰が世話をするのか。

どこで暮らすのか。

病気になったら。

最後まで、
安心して生きられるのか。

その約束を、
元気なうちに決めておく仕組みである。

吾輩は思う。

愛情とは、
今だけ可愛がることではない。

自分がいなくなった後まで、
考えることでもある。

猫は、
明日の心配はしない。

今日、
安心して眠れればよい。

だが、
人間には未来を準備する力がある。

だからこそ、
備えてほしい。

「まだ早い。」

「その時になったら。」

そう思っている間にも、
時間は静かに流れていく。

信託とは、
財産を守る仕組みである前に、
命を守る約束なのかもしれぬ。

吾輩は猫である。
契約書は読めぬ。
だが、
最後まで安心して眠れる家は知っている。
猫信託とは、
飼い主の愛情を、
未来へ引き継ぐための贈り物なのだ。


その先も
守る約束
猫のため

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gonta

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