【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―盆踊り 編―

2026年7月25日

吾輩は猫である ―盆踊り 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

提灯が灯る。

太鼓が鳴り、
人が輪になる。

人間はこれを、
盆踊りと呼ぶ。

上手い者もいれば、
少し間違える者もいる。

それでも、
誰も気にしない。

同じ輪の中で、
同じリズムに合わせる。

それが、
大切らしい。

吾輩は思う。
盆踊りとは、
競うための踊りではないと。

揃えることより、
集まること。

見せることより、
一緒に楽しむこと。

輪の中では、
子どもも、
大人も、
久しぶりに帰ってきた人も、
みな同じ。

故郷を離れた者も、
この日だけは戻ってくる。

踊りは、
昔から変わらぬ。

だからこそ、
人は安心する。

猫もまた、
祭りの夜は少しだけ忙しい。

屋台の匂いに誘われ、
提灯の灯りの下を歩き、
太鼓の音に耳を立てる。

夏は、
こうして過ぎていく。

吾輩は猫である。
踊りは得意ではない。
だが、
人が笑顔で輪になる景色は好きだ。
盆踊りとは、
先祖を偲び、
今を生きる人が一つの輪になる、
日本の夏の風景なのだ。


輪になれば
心も踊る
夏の夜


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gonta

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