【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―猫の健康診断 編―

2026年4月20日

吾輩は猫である ―猫の健康診断 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

今日は、
少し様子が違う。
朝から落ち着かず、
箱に入れられ、
見知らぬ場所へ運ばれる。

人間はこれを、
健康診断と呼ぶ。

悪くない。
だが、
好ましくもない。

匂いが違う。
音も違う。
他の気配が、
少しだけ多い。

台の上に乗せられ、
体を触られ、
耳を見られ、
口を開けられる。

逃げぬ。
だが、
納得もしていない。

人間は、
数値を見る。
体重、
心音、
血液。

目に見えぬものを、
見える形にする。

吾輩は思う。
健康とは、
異常がないことではないと。

変化に気づけること。
早く整えられること。
それが、
本当の意味だ。

猫は、
痛みを隠す。
弱さを見せぬ。
だからこそ、
人の目が必要になる。

終われば、
いつもの場所へ戻る。
匂いも、
音も、
見慣れたものに変わる。

少し疲れる。
だが、
それでよい。

吾輩は猫である。
診断は好まぬ。
だが、
整えるための手間は知っている。
健康とは、
気づき続けることなのだ。


嫌な日も
守るためなら
良しとする


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gonta

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