【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―棋士という生き方 編―

2026年5月14日

吾輩は猫である ―棋士という生き方 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

静かな盤の上で、
すべてが決まる。
音はほとんどない。
だが、
内側は激しい。

人間はこれを、
棋士と呼ぶ。

一手に、
時間をかける。
読み、
迷い、
選び、
置く。

それだけで、
世界が変わる。

吾輩は思う。
棋士とは、
孤独な職であると。

誰にも代われぬ。
誰も助けぬ。
最後は、
自分で決める。

盤の外では、
多くを語らぬ。
だが、
盤の上では、
すべてが現れる。

性格も、
癖も、
弱さも。

隠せぬ。

勝てば、
称えられる。
負ければ、
静かに引く。

だが、
どちらでも、
次の一局は来る。

続けること。
それ自体が、
生き方である。

吾輩は猫である。
盤は持たぬ。
だが、
一手の重さは知っている。
棋士という生き方とは、
答えのない中で、
選び続けることなのだ。


一手ごと
己を置いて
進みけり


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gonta

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