【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―猫メイデー 編(労働者の視点)―

2026年5月1日

吾輩は猫である ―猫メイデー 編(労働者の視点)―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

春の空気の中で、
人の流れが少し変わる。
声は大きすぎず、
だが確かに重なる。

人間はこれを、
メイデーと呼ぶ。

働く者が、
集まり、
声を持つ日らしい。

普段は、
それぞれの場所で、
それぞれの役割を担う。
だがこの日は、
同じ側に立つ。

吾輩は思う。
働くとは、
単に動くことではないと。

続けること、
支えること、
見えぬところで
形を保つこと。

猫もまた、
役割を持つ。
見張り、
休み、
必要な時だけ動く。

無理をすれば、
続かぬ。
続かなければ、
支えられぬ。

人間は、
声を上げる。
環境を整え、
よりよく働くために。

それは、
不満ではなく、
持続のための調整だ。

吾輩は猫である。
働きすぎぬ。
だが、
続けるための加減は知っている。
メイデーとは、
働くことを
長く保つための日なのだ。


見る目より
自分を見る目
忘れぬな


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gonta

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