【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―世界は広いようで狭い 編―

2026年7月22日

吾輩は猫である ―世界は広いようで狭い 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

世界は広い。

国も、
街も、
人も、
数え切れぬほどある。

だから、
二度と会わぬと思う。

だが、
不思議なもので、
また会う。

遠い町で、
昔の知り合いと出会う。

初めて会った人が、
誰かの友人だったりする。

人間はこれを、
縁と呼ぶ。

吾輩は思う。
世界とは、
広さだけでは測れぬと。

人は、
誰かとつながり、
その誰かが、
また誰かとつながっている。

一本の糸は細い。

だが、
幾重にも重なれば、
大きな網になる。

猫もまた、
縄張りを歩けば、
同じ猫と顔を合わせる。

偶然に見えて、
実は、
同じ道を歩いているだけなのかもしれぬ。

だからこそ、
出会いを粗末にしてはならぬ。

今日の挨拶が、
何年後かに、
思わぬ形で返ってくることもある。

吾輩は猫である。
世界中は歩けぬ。
だが、
人と人との距離は、
思っているより近いことを知っている。
世界は広い。
それでも、
人の縁は驚くほど近くでつながっているのだ。


広き世も
縁をたどれば
隣なり


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gonta

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