【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―四季報 編―

2026年7月23日

吾輩は猫である ―四季報 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

分厚い本を、
人間は真剣な顔でめくる。

数字、
会社名、
業績、
配当。

人間はこれを、
四季報と呼ぶ。

未来を知りたい。

その思いで、
一ページずつ読み進める。

吾輩は思う。
投資とは、
未来を当てることではないと。

未来を考え続けることだ。

良い会社にも、
苦しい時期がある。

目立たぬ会社が、
大きく育つこともある。

一冊の本に、
答えは載っていない。

だが、
考える材料は、
たくさん載っている。

人間は、
株価ばかりを見る。

だが、
会社を見る者は、
決算も、
事業も、
経営者も見る。

木ではなく、
森を見る。

それが、
長く続ける投資なのかもしれぬ。

猫は、
一度に飛びつかぬ。

じっと見て、
様子をうかがい、
ここだと思った時だけ動く。

焦らぬことも、
力である。

吾輩は猫である。
株は買わぬ。
だが、
慌てて飛びつかぬ知恵は知っている。
四季報とは、
銘柄を探す本ではなく、
会社を見る目を育てる本なのだ。


頁めくり
数字の奥に
人を見る


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gonta

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