【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―ノネコ・イエネコ 編―

2026年7月21日

吾輩は猫である ―ノネコ・イエネコ 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

最近、
人間は吾輩たちを、

「イエネコ」

「ノネコ」

と呼び分けているらしい。

家にいれば、
イエネコ。

外で暮らせば、
ノネコ。

なるほど。

言葉にすれば、
分かりやすい。

だが、
吾輩は少し不思議に思う。

昨日まで家にいた猫が、
今日から外で暮らしたら。

その瞬間に、
別の猫になるのだろうか。

人間は、
名前を付けるのが好きだ。

分類し、
線を引き、
安心する。

だが、
言葉が増えるほど、
本当の姿が見えなくなることもある。

吾輩は思う。

大切なのは、
何と呼ぶかではない。

どんな暮らしをし、
どんな命を生きているか。

そこではないだろうか。

言葉は便利だ。

だが、
便利だからこそ、
時には人間は、
言葉に振り回される。

言葉が現実を表すこともあれば、
言葉が現実を隠してしまうこともある。

吾輩は猫である。

イエネコでも、
ノネコでもない。

ただ、
今日を精一杯生きる一匹の猫である。

言葉とは、
世界を説明するためのもの。

世界そのものではないのだ。


名を変えて
命はひとつ
風の中


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gonta

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