【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―ホーム vs アウェイ 編―

2026年5月13日

吾輩は猫である ―ホーム vs アウェイ 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

同じ動きでも、
場所が変われば、
意味が変わる。

人間はこれを、
ホームとアウェイと呼ぶ。

ホームでは、
空気が読める。
匂いも、
音も、
すべてが馴染んでいる。

動きは自然で、
判断も速い。

一方、
アウェイでは、
一歩が重い。
同じ距離でも、
遠く感じる。

周囲を見て、
音を聞き、
確かめながら進む。

吾輩は思う。
実力とは、
環境と切り離せぬと。

同じ力でも、
出方は変わる。
慣れが、
精度を支えている。

人間は、
アウェイを不利と呼ぶ。
だが、
それだけではない。

知らぬからこそ、
慎重になる。
慎重だから、
見落とさぬこともある。

ホームでは、
速い。
だが、
時に雑になる。

アウェイでは、
遅い。
だが、
時に正確になる。

どちらも、
一長一短。

吾輩は猫である。
縄張りは持つ。
だが、
外も知っている。
本当の強さとは、
どこでも
自分の動きを保てることなのだ。


慣れの地と
知らぬ地それぞれ
技を持つ


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gonta

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