吾輩は猫である。
名前はまだない。
体は、
静かに歪む。
急に壊れるわけではない。
少しずつ、
偏りが積み重なる。
人間はそれを整えるために、
いろいろな方法を持っている。
鍼灸。
カイロプラティック。
マッサージ。
どれも、
体へ向き合う技である。
吾輩は思う。
不調とは、
突然現れるものではないと。
座り方、
歩き方、
疲れ、
緊張。
それらが積み重なり、
ある日、
形になる。
猫は、
よく伸びる。
無理な姿勢を続けぬ。
疲れれば休み、
違和感があれば動きを変える。
それが、
自然な調整である。
人間は、
限界まで我慢する。
まだ大丈夫と、
先送りにする。
だが、
体は記憶している。
少し整えるだけで、
呼吸が変わる。
視界が軽くなり、
動きも変わる。
大切なのは、
「治す」より、
「崩れすぎる前に戻す」ことだ。
吾輩は猫である。
施術は受けぬ。
だが、
整える感覚は知っている。
体とは、
使い続けるほど、
手入れが必要になるものなのだ。
崩れる前
整え続け
軽くなる