吾輩は猫である。
名前はまだない。
年を重ねると、
少しずつ変わる。
跳ぶ高さ、
眠る時間、
そして、
体の内側。
人間は、
それを止めようとしている。
最近、
猫の腎臓病に関わる
AIM
という言葉を、
よく耳にする。
長く生きられるかもしれない。
腎臓を守れるかもしれない。
そんな期待が、
集まっている。
吾輩は思う。
医療とは、
命を無限にするものではないと。
だが、
苦しみを減らし、
穏やかな時間を増やす力はある。
それは、
とても大きい。
猫は、
不調を隠す。
だから、
気づいた時には
進んでいることも多い。
もし、
少しでも長く、
少しでも穏やかに、
一緒にいられるなら。
それは、
希望になる。
人間は、
「寿命」を見る。
だが猫は、
「今日の快適さ」を生きている。
暖かい場所。
安心できる匂い。
静かな眠り。
その積み重ねが、
幸せである。
AIMが、
本当に広く使われる日が来るか。
それはまだ、
途中である。
だが、
命を大切にしようとする研究が、
続いていること自体に意味がある。
吾輩は猫である。
未来は読めぬ。
だが、
長く一緒にいたいと思われる温度は知っている。
医療とは、
寿命だけではなく、
共に過ごす時間の質を守るためにあるのだ。
長生きも
今日のぬくもり
積み重ね