吾輩は猫である。名はまだない。だが今日は不思議な夜に足を踏み入れた。看板に「KARAOKE」と輝くビル。飼い主に連れられ、吾輩ら4匹は小さな部屋に通された。 マイクが二本、モニターには歌詞が流れ、部屋の中には人間と、外国から来た客人たち。彼らは片言の日本語で注文し、笑顔で飲み物を差し出してくれた。 最初に歌い出したのは獅子丸。アニメソングを熱唱し、画面のキャラと同じポーズを決める。外国の青年が大笑いし、「Sugoi!!」と拍手を送った。 続いて葵が、静かなバラードを選ぶ。にゃあと声を合わせるだけなのに、不 ...