【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―エアコンクリーニング 編―

2026年8月14日

吾輩は猫である ―エアコンクリーニング 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

ある日、
いつもの風が止まった。

見知らぬ人間が来て、
エアコンを分解し始める。

人間はこれを、
エアコンクリーニングと呼ぶ。

高い所で、
ガチャガチャ。

水が流れ、
黒い汚れが落ちていく。

吾輩は少し離れて、
様子を見る。

猫は、
知らない音に敏感である。

知らない人にも、
少し警戒する。

だが、
終わってみると、
風が変わる。

冷たいだけではない。

どこか、
澄んでいる。

吾輩は思う。

汚れとは、
毎日少しずつ積もるものだと。

昨日は気にならなかった。

今日も気づかなかった。

それでも、
一年経てば、
ずいぶん違う。

心も、
同じかもしれぬ。

忙しさ。

疲れ。

小さな不満。

放っておけば、
少しずつ積もっていく。

だから、
時々掃除をする。

部屋だけではない。

心も、
人間関係も。

風通しを、
よくするために。

吾輩は猫である。
掃除機は苦手だ。
だが、
きれいな風の心地よさは知っている。
エアコンクリーニングとは、
機械を洗うことではなく、
毎日を気持ちよく過ごすための、
風の大掃除なのだ。


風清み
心の埃も
舞い去りぬ

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gonta

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