【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―次男猫 編―

2026年6月23日

吾輩は猫である ―次男猫 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

先でもなく、
最後でもない。
その位置には、
独特の身軽さがある。

人間はこれを、
次男猫と呼ぶ。

上を見て育ち、
下ができれば、
立場も変わる。

自由そうに見える。
だが、
案外よく周りを見ている。

長男猫ほど、
背負わぬ。
末っ子ほど、
守られぬ。

だから、
自然と空気を読む。

吾輩は思う。
真ん中とは、
調整役になりやすいと。

前に出る時もあれば、
引く時もある。
甘えることも、
譲ることも覚える。

その分、
柔らかい。

人間は、
次男を「自由」と言う。
確かに、
少し器用だ。

だが、
器用とは、
周囲に合わせてきた結果でもある。

猫は、
無理には合わせぬ。
だが、
流れの中で位置を変える。

それで、
全体が回る。

吾輩は猫である。
順番は選べぬ。
だが、
間に立つ感覚は知っている。
次男猫とは、
縛られすぎず、
崩れすぎず、
流れをつなぐ存在なのだ。


間にいて
流れ整え
風となる


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gonta

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