【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―体脂肪計 編―

2026年9月17日

吾輩は猫である ―体脂肪計 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

人間は、
体重だけでは満足しなくなった。

体脂肪。

筋肉量。

基礎代謝。

内臓脂肪。

数字が、
次々と並ぶ。

人間はこれを、
体脂肪計と呼ぶ。

吾輩は思う。

ずいぶん細かく、
自分を測るものである。

乗る。

数秒待つ。

そして、
画面を見る。

昨日より増えた。

減った。

人間の気分も、
数字と一緒に上下する。

だが、
一日で大きく一喜一憂するのは、
少し忙しい。

吾輩は思う。

大切なのは、
一回の数字ではない。

流れである。

少しずつ増えているのか。

減っているのか。

変わらないのか。

そこを見る方が、
ずっと意味がある。

猫も、
毎日同じように見えて、
少しずつ変わる。

食欲。

動き。

毛並み。

眠る時間。

その積み重ねが、
体の状態になる。

人間は、
数字を正解だと思いたがる。

だが、
数字は答えではない。

目安である。

体調。

生活。

食事。

運動。

全部合わせて見て、
初めて意味が出る。

吾輩は猫である。
体脂肪率は測らぬ。

だが、
最近少し重くなったかどうかは、
抱き上げる人間の顔で分かる。

体脂肪計とは、
自分を責めるための機械ではない。

日々の変化に、
少し早く気づくための、
静かな観察道具なのだ。


数字より
流れを見れば
身が軽い

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gonta

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