【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―充電 編―

2026年9月18日

吾輩は猫である ―充電 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

人間は、
機械の電池が減ると、
すぐに充電する。

スマートフォン。

パソコン。

車。

人間はこれを、
充電と呼ぶ。

残量が少なくなれば、
警告が出る。

赤くなる。

動きが鈍くなる。

だから、
早めにつなぐ。

吾輩は思う。

人間自身にも、
残量表示があればよいのにと。

疲れている。

眠い。

集中できない。

少しイライラする。

それでも、
人間は動こうとする。

「まだいける。」

「もう少しだけ。」

そう言いながら、
電池切れまで使う。

猫なら、
そこまでしない。

眠ければ寝る。

疲れれば動かない。

日向へ行き、
丸くなる。

それで、
少しずつ戻る。

吾輩は思う。

充電とは、
何もしない時間ではない。

また動くために、
力を戻している時間なのだと。

人間は、
休むと不安になる。

止まっているように感じる。

だが、
充電中の機械を見て、
怠けているとは言わない。

ならば、
人間も同じでよい。

眠る。

食べる。

ぼんやりする。

誰かと話す。

好きなことをする。

それぞれに、
違う充電方法がある。

満タンまで戻らなくてもよい。

少し回復すれば、
また一歩進める。

吾輩は猫である。
充電器は持たぬ。

だが、
力が減った時に休む知恵は知っている。

充電とは、
止まることではない。

明日も動くために、
今日の自分を静かに整えることなのだ。


休むほど
明日の力が
満ちてくる

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gonta

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