【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―三者三様 編―

2026年4月22日

吾輩は猫である ―三者三様 編―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

同じ部屋に、
三つの気配がある。
それぞれが、
それぞれの場所にいる。

人間はこれを、
三者三様と呼ぶ。

一匹は、
窓辺に座る。
光を受け、
動かぬ。

一匹は、
部屋を巡る。
音を拾い、
常に変わる。

もう一匹は、
少し離れて見る。
近づきすぎず、
遠すぎず。

どれも、
間違いではない。

同じ時間、
同じ空間。
だが、
選ぶ行動は違う。

人間は、
一つに揃えたがる。
正解を求め、
同じ形を望む。

だが、
本来は違う。

役割も、
性質も、
見方も、
異なるからこそ、
全体が成り立つ。

無理に合わせれば、
どこかに歪みが出る。
自然に任せれば、
全体は整う。

吾輩は思う。
違いとは、
不揃いではなく、
補いであると。

吾輩は猫である。
一つにはならぬ。
だが、
共に在ることはできる。
三者三様とは、
違いを保ったまま
調和する形なのだ。


違うまま
並べばそれで
整いぬ


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gonta

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