【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―制約と自由 編(地域猫、家猫)―

2026年5月8日

吾輩は猫である ―制約と自由 編(地域猫、家猫)―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

窓の内と外で、
世界は二つに分かれる。
どちらにも、
猫はいる。

人間はそれを、
家猫と地域猫と呼ぶ。

家の中は、
守られている。
餌はあり、
雨は避けられ、
危険は少ない。

だが、
行ける場所は限られる。

外の世界は、
広い。
風も、
匂いも、
自由に変わる。

だが、
すべてを自分で選び、
すべてを自分で背負う。

吾輩は思う。
自由とは、
良いことばかりではないと。

制約は、
不自由である。
だが同時に、
守りでもある。

外に出れば、
選択は増える。
だが、
責任も増える。

内にいれば、
選択は減る。
だが、
安心が増える。

どちらが良いかは、
一つではない。

大切なのは、
自分の場所を知ることだ。

窓辺に座る猫は、
外を見ている。
外の猫は、
時に内を覗く。

互いに、
互いの世界を想う。

吾輩は猫である。
どちらにもなれる。
だが、
どちらにもなりきれぬ。
制約と自由とは、
対立ではなく、
表裏の関係なのだ。


自由とは
守りの影に
在りにけり


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gonta

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