【吾輩は猫である 現代版】猫視点で描くオリジナル短編

吾輩は猫である ―進化と退化 編(表裏一体)―

2026年6月8日

吾輩は猫である ―進化と退化 編(表裏一体)―

吾輩は猫である。
名前はまだない。

何かが伸びると、
何かが薄れる。
すべてを同時に、
保つことはできぬ。

人間はこれを、
進化と退化と呼ぶ。

速くなる。
だが、
考えなくなる。

便利になる。
だが、
手間を忘れる。

新しいものは、
古いものを置き換える。
それは、
前に進むことでもあり、
後ろを手放すことでもある。

吾輩は思う。
進化とは、
純粋な加算ではないと。

選択である。

何を残し、
何を捨てるか。
その積み重ねが、
形を作る。

猫は、
無駄を削る。
動きも、
力も、
最小にする。

だが、
それは
退化ではない。

必要なものを、
研ぎ澄ました結果である。

人間は、
増やすことで
安心する。
だが、
増えすぎれば、
扱えなくなる。

減らすことも、
また技である。

吾輩は猫である。
進まぬようで、
変わっている。
進化と退化とは、
対立ではなく、
同じ線の両側なのだ。


伸びるほど
削りて残る
真の形


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gonta

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